安倍晋三に対する思い
籠池泰典 『国策不捜査』
ボクは教育関係の組織から保守運動に携わり、そこから日本会議とも関わりを持つようになった。ご存じのように、日本会議は「教育基本法」の改正にも大きな影響を及ぼしている。
だが、現在の日本会議の存在理由は憲法改正だけ。そう言い切っていい。憲法改正こそが焦眉の急であり天王山である。
根っこには、これまで述べているように、生長に家原理主義者たちが抱く狂おしいまでの占領軍による押しつけ憲法への憎悪がある。
先ほどボクは「日本会議の凄みは、ものすごく長期的なスパンで小さなことからコツコツと積み上げていくところ」と述べた。
憲法改正についても、日本会議は数十年前から現在の状況を見据えて活動してきた。
具体的に言うと、安倍晋三を巡る動きがその一つだ。日本会議は、安倍さんが1993年に政界デビューした当初から、「この男をかついで憲法改正を実現させる」と考えていた。
何十年にもわたって政治家・安倍晋三を陰に日向に支援してきたのも憲法改正のため。この粘り強さは、そんじょそこらの組織にできる業ではない。
ここまで書くと、ボクが自分の学校に「安倍晋三記念小学校」と名付けた理由の一端を理解してもらえるのではないかと思う。
日本会議の人間にとって、この人は他の政治家とは違う特別な存在なのだ。