参議院本会議で議場から1人棄権退出しました。白い目で見られるような圧力の中での退出は勇気が要りました。
ロシア非難は当然です。しかし、参議院決議には言葉は使っていても、平和憲法の理念は入っていません。
独自の声明を発表しました。
ロシアによるウクライナへの武力行使に抗議する(声明)
ロシアによるウクライナへの武力行使で、多くの無辜の市民が犠牲となって いることに強く抗議する。ウクライナを巡る緊迫した情勢は、西側の欧米とロ シアの覇権争いがもたらした側面が大きいが、どのような理由があろうとも、 紛争の解決に武力を用いることは許されない。ロシア軍による攻撃を即時に停
止し、部隊を撤収するようロシアに強く求める。
決議案で述べているとおり、武力行使に抗議することは当然であり、その点に異論をはさむ余地はない。ウクライナ国民の生存権が危機に瀕していること を深く憂慮しているが、決議案で「ウクライナと共にある」という言い回しには 違和感がある。今こそ平和憲法を持つ日本が、欧米とは違う立場で、独自にロシ ア、ウクライナに平和的解決を求める積極的な外交を行うべきである。
米軍基地が集中する沖縄は、米国を巻き込む戦争が行われるたびに危険に晒 されてきた。唯一の地上戦を経験した沖縄は、50 年前に本土に復帰するまでも 過酷な道のりを歩んできた。平和憲法を遅れて手にした沖縄県民は、とりわけ 平和への願いを強く持ち続けている。
日本は、あらゆる紛争解決に武力を行使しないことを誓った憲法を、今こそ 世界に発信し、積極的平和に貢献すべきである。
2022 年 3 月 2 日
参議院議員 髙良鉄美