NHK放送総局長、字幕問題で陳謝「ジャーナリストの基本が本当におろそかに」

NHK放送総局長、字幕問題で陳謝「ジャーナリストの基本が本当におろそかに」

2022/1/19 読売新聞

 

 NHKが昨年末に放送したBS1スペシャル「河瀬直美が見つめた東京五輪」で確認が不十分な内容の字幕を表示した問題で、 正籬まさがき 聡・放送総局長は19日の定例記者会見で、「ジャーナリストの基本中の基本、事実を確認するというところが本当におろそかだった。こういう結果になり、本当に申し訳ない」と陳謝した。


 番組では、インタビューした男性について、「五輪反対デモに参加しているという男性」「実はお金をもらって動員されていると打ち明けた」との字幕をつけて放送した。担当者によると、字幕表示された五輪のデモ部分について、プロデューサーはディレクターに確認するよう要請していた。


 しかし、ディレクターは直接、男性には聞かず、実際に男性をインタビューした映画監督にそれらを問い合わせた。その際、監督からは、男性が「デモに行く予定がある」と発言していたことを改めて聞いたが、ディレクターはそれで「デモに行った」と解釈しても良いと判断。プロデューサーも了承してしまったという。

 再発防止策について正籬放送総局長は、ノンフィクション系の全ての番組で、匿名インタビューの必要性などを判断するチェックシートの活用を義務づけたことを明らかにした。また、放送倫理・番組向上機構BPO)の放送倫理検証委員会から書面での説明を求められていることに関しては、「 真摯しんし に対応して参りたい」と述べた。