富岡に廃炉訓練拠点が完成 遠隔操作や分析、人材育成へ

富岡に廃炉訓練拠点が完成 遠隔操作や分析、人材育成へ

2021/10/9 福島民友新聞

 

東京電力福島第1原発廃炉に向けた人材を育成する福島テクニカルセンターが8日、富岡町上手岡に完成した。放射線量が極めて高い建屋内のがれき撤去や溶け落ちた核燃料(デブリ)の取り出しに向けた遠隔操作技術などを訓練する拠点となる。

 同センターは、東電グループ企業で原発の保守・点検などを担う東京パワーテクノロジー(東京)が整備。敷地面積は約9500平方メートルで、建物は鉄骨2階建てで延べ床面積約3400平方メートル。敷地内に遠隔操作でがれきなどを撤去する重機や、アームを使って高線量のデブリや炉内構造物などを分析する訓練用の設備を備える。

 同社は2023年度までの3年間、双葉郡いわき市など地元を含む協力企業約110社を対象に同センターを活用した研修を進める。24年度からは協力企業以外にもセンターを開放し、廃炉関連事業への地元企業の参入拡大につなげる。協力企業以外のセンター利用は有料とする方針。

 完成式が現地で行われ、同社の塩川和幸社長が「技術習得の場として活用し、復興に貢献したい」とあいさつ。福島第1原発の磯貝智彦所長は「デブリの取り出しなど建屋内の作業が増えていく。高度な技術と知識が必要となるためセンターが人材育成の拠点となることを期待している」と話した。