柏崎刈羽原発、配管サビなど30カ所 調査完了見通せず

 柏崎刈羽原発、配管サビなど30カ所 調査完了見通せず

2021/7/31 朝日新聞デジタル

 

    東京電力は30日、柏崎刈羽原発6、7号機(新潟県)で、安全対策工事の不備があるとの匿名の申告があった問題で、6号機の30カ所で配管のさびなどを確認したと発表した。調査は続いており、完了は見通せないという。東電は7号機の再稼働を早ければ2022年秋、6号機は24年とする新たな計画を示したばかりだが、追加調査や再工事が避けられず、さらに遅れる可能性がある。
 東電によると、今年3月以降、特定の下請け業者の名を挙げて、6、7号機の消火設備の配管で「ずさんな溶接を行っている」との匿名の申告が複数あった。
 東電はこの業者が施工した6号機の約1200カ所のうち、約400カ所を対象に調査に着手。溶接時の酸化を防ぐ処置を行っておらず、配管内がさびている溶接部などが30カ所(25日時点)見つかった。業者にやり直しを求めるという。
 再稼働前の点検を終えたとしていた7号機でも、同じ業者が請け負った配管の溶接部が約1200カ所ある。東電は7号機でも調査を進めているが、現時点で新たな不備は見つかっていないとしている。
 橘田昌哉・新潟本社代表は会見で、「配管を切断する必要があり、いつ調査を終えられるか現段階ではお示しできない」と話した。
 7号機では、東電が今年1月に安全対策工事を完了したと公表。しかし、その後に火災感知器の未設置や止水工事の未施工などが相次いで見つかっていた。東電は6月、4種類の工事の計89カ所が未完了だったとする調査結果を公表し、ほかの工事で問題は見つかっていないと説明していた。
 東電は今回の工事不備については、「未完了とは違う種類」として当時の調査に問題はなかったと主張している。(藤波優、戸松康雄)