運転開始40年超 美浜原発3号機 核燃料装荷作業始まる

 

運転開始40年超 美浜原発3号機 核燃料装荷作業始まる 
05月20日 19時59分 NHK

 

県が再稼働に同意した運転開始から40年を超えた3基の原子力発電所のうち、関西電力20日から美浜原発3号機で原子炉に核燃料を入れる作業を始めました。作業が順調に進めば6月下旬に再稼働する計画です。

運転開始から40年を超えた美浜原発3号機と高浜原発1・2号機のうち、関西電力美浜原発3号機を先行させて再稼働する計画を示しています。
これに向けて3号機では、20日午後3時半から原子炉に核燃料を入れる作業が始まりました。作業は予定通りに進んでいて順調にいけば、3日後の5月23日までに157体を入れ終わるということです。その後は、原子炉起動前の通常の検査に加えて、約200人態勢で安全上重要な機器などをチェックする総点検を行って6月下旬に再稼働させる計画です。
国内で40年を超えた原発が運転するのは、福島第一原発の事故のあと初めてとなるうえ、3号機はこの10年間停止していたことから関西電力は再稼働にあたって十分な安全の確保に努めるとしています。
一方で、高浜原発1号機と2号機では、運転に必要なテロ対策施設の整備などが終わっていないことから、現時点で再稼働の時期のめどはたっていません。
美浜原発3号機の再稼働に向けて福井県の杉本知事は、「約10年運転していない原発なので、細心の注意を払って慎重に再稼働を進めてほしい。県としても燃料装荷や原子炉起動などの際には職員が立ち会ってチェックしたい」と話しました。