Go Toと感染者増 「主要な原因」との証拠はなくても

Go Toと感染者増 「主要な原因」との証拠はなくても

 

Go Toと感染者増 「主要な原因」との証拠はなくても : yomiDr./ヨミドクター(読売新聞) (yomiuri.co.jp)

 

「主要」の証明はないが「要因のひとつ」ではある
 で、Go Toの議論でも同様の問題が起きています。ジャーナリストの沙鴎一歩氏は政府の新型コロナ対策分科会が「トラベル事業が感染拡大の主要な要因であるとのエビデンスは、現在のところ存在しない」と述べたことなどを根拠に、Go Toキャンペーン運用見直しは必要ないと主張しています。https://president.jp/articles/-/40791

 Go Toによる感染者は今のところ176人にとどまっている、とも。

 もともとGo Toキャンペーンは観光業や飲食業、あるいは菅政権や自民党支持層といった利益相反を伴うためにどうしても議論が乱暴になり、「観光の邪魔をする奴らは全部敵だ」「菅政権に反論する奴(やつ)らは許さん」的な論者が出没します。もちろん、「コロナ対策の邪魔をする奴らは全部敵だ」や「菅政権には全部反対だー」な議論も同じ理由でダメなわけで、科学的な議論は常にゼロベースで行う必要があります。

 いずれにしても「エビデンスがない」、だからGo Toはオッケー、な論者が見落としているのは、分科会ではGo Toが感染拡大の「主要な」要因であるとのエビデンスはない、と述べていることです。「主要」ではないが、感染拡大の要因のひとつではあるのです。

 感染拡大はいろいろな様式で起きています。Go Toとは関係ない飲食で発生するクラスターもあれば、院内感染もあります。日本の感染者数のグラフだけ見ているとなだらかな線で、あたかも一つの川の流れ、水量が増減するかのように感染者数が増えたり減ったりしているように見えるのですが、現実には日本各地でバラバラに発生している感染者、クラスターを集めると、そういう「流れ」のように見えているだけなのです。

 だから、Go Toとは関係ない感染、クラスターも日本各地で発生しているわけで、それは分科会も理解している。よって、「主要な」とはにわかには言い難いのです。