また失策「マスクしたまま食事をする」/政界地獄耳

 

また失策「マスクしたまま食事をする」/政界地獄耳
2020年11月21日9時34分  日刊スポーツ
★今春、オリンピック(五輪)の延期を決めるまでコロナ対策をちゅうちょし、春節の中国人観光客の規制をせず中国国家主席習近平国賓来日の実現を目指してきた政府は、それ以来コロナ関連の政策で成功したものは1つもない。アベノマスク全国民配布でその失策は頂点を極めたかと思っていたが、今度は9日、政府のコロナ対策分科会で会長の尾身茂が「これから会食なんかがあれば、左手で外して、左利きの人は右を外して食べる。食べるときはしゃべらない。食道の方に食べ物がいってから、マスクを着用し、またおしゃべりをする。というような方法も1つの例として考えたらいいんじゃないか」と言い出した。失策の記録更新だ。
★同じ医者でも日本医師会会長・中川俊男は18日、コロナ感染の急拡大について政府の旅行支援策「Go To トラベル」が「きっかけになったことは間違いない」との見解を示したが、同日、官房長官加藤勝信は「現時点の感染状況を踏まえ、県をまたいだ移動について一律に自粛を要請する必要があるとは考えていない」、「Go To トラベル」についても「感染防止策によって旅行による感染リスクは低減できる」と政策推進を明言した。
★「経済とコロナ対策の両輪を回す」は政治家が好む言葉だが、19日には共産党委員長・志位和夫は首相・菅義偉が尾身の「静かなマスク会食」を提唱したことについて「『Go To』事業に固執するからそういう愚にもつかないような話になってくる。全国一律で『Go To』をやったら、感染が広がるに決まっている。少なくとも全国一律をやめて、地域ごとの制度にすべきだ」と喝破した。菅政権になってからのコロナ対策は「マスクをしたまま食事をする」だけだ。医療体制をどうするか、営業や生活への支援策は、自粛と補償のガイドラインはどうするか。医者ら専門家の意見を聞いてと言いながら1つも聞かずにこのざまだ。(K)※敬称略