甲状腺がん未報告17人か

 甲状腺がん未報告17人か

2019/7/24 NHK

福島県原発事故のあと、当時18歳以下の子どもを対象に行っている甲状腺検査で、がんやその疑いがあるという報告に含まれていない可能性がある患者が、少なくとも17人いることが民間の調査でわかりました。

福島県原発事故のあと、被ばくの影響を受けやすいとされる事故当時18歳以下の子どもおよそ38万人を対象に、甲状腺の検査を実施しています。
県は専門家で作る検討委員会にがんやその疑いと診断された患者の人数を報告していて、ことし3月末時点で、218人としています。
しかし、患者や家族を支援する「3・11甲状腺がん子ども基金」によりますと、支援を依頼してきた患者の中に、報告に含まれていない可能性がある人が少なくとも17人いることがわかりました。
このうち16人は、県の検査以外でがんやその疑いと診断されたということで、県は、把握が難しいことから報告には含まれていないとしています。
もう1人は、事故当時4歳だった子どもで、県が3年ごとに行っている検査のうち、去年行われた3巡目の検査でがんと診断され、ことし3月に県立医科大学で手術を受けましたが、県の報告には4歳の子どもは含まれていないということです。
甲状腺検査をめぐっては、おととしにも報告から漏れた4歳の子どもがいることがわかり県が調査した結果、おととし6月末までに報告に含まれない患者が12人いたことがわかっています。
専門家の検討委員会は県の報告を元に、がんと原発事故による被ばくの関係を調べていますが、今回、新たに報告に含まれていない患者がいる可能性が明らかになったことで、正確な把握が難しいことが改めて浮き彫りになった形です。