「新天皇即位、妻は見られず」 海外報道、反応様々

「新天皇即位、妻は見られず」 海外報道、反応様々

2019/5/1 朝日新聞

 

 米ニューヨーク・タイムズ紙は4月30日付の紙面で5本の特集記事を見開きで掲載。上皇さまが学習院中等科時代に英語教師から「ジミー」と呼ばれていたことや、陛下が皇太子時代、スペインの王女歓迎茶会で新皇后雅子さまと知り合ったことなどを報じた。4月29日付電子版の「新天皇即位、妻は見られず」と題した記事では、神器などを引き継ぐ「剣璽(けんじ)等承継の儀」に雅子さまが立ち会えないことを紹介。「女性皇族の低い地位、ひいては日本社会において女性が直面している困難の一例」と疑問視した。

 米ワシントン・ポスト紙も29日付電子版で、皇室で13人を占める女性が「誰一人、天皇になる道はない」と、女性皇族の立場に注目する記事を掲載した。

 英BBCは30日のニュース番組で「退位礼正殿の儀」を中継し、天皇陛下(上皇さま)の退位時の言葉を同時通訳で伝えた。ウェブサイトのコラムでは、上皇さまがかつての敵国や戦争被害者を訪ねて戦争の「傷」を癒やそうとしたことを「すぐれた功績」と紹介する一方、「日本政治が劇的に右傾化し、『謝罪外交』は不人気になった」と指摘。安倍政権が「『自虐史観』を消し去り愛国的な教育を取り戻そう」とする一方で、上皇さまが「目立たないように、しかし確固たる態度で、歴史修正主義者を軽蔑する姿勢を繰り返し示した」と解説した。

 独誌シュピーゲルは、4月20日号で4ページにわたって代替わりを特集。安倍晋三首相による改憲の動きや靖国神社参拝を例に挙げ、日本でもナショナリズムの動きが強まっていると指摘。政治家が隣国への謝罪に消極的であるとした上で、上皇さまが旧敵国の犠牲者に対しても慰霊を続けてきたエピソードを掲載した。