在沖縄米軍 基地外での飲酒禁止など綱紀粛正へ
5月27日 NHKニュース
沖縄のアメリカ軍の軍属の男が、女性の遺体を遺棄したとして逮捕された事件を受けて、沖縄に駐留するアメリカ軍は27日から30日間、すべての軍人と軍属を対象に、外出した際は午前0時までに基地へ戻ることや基地の外での飲酒などを禁じることを決めました。沖縄県や政府が再発防止策を強く求めるなか、綱紀粛正の徹底が図られるかどうか注目されます。
沖縄のアメリカ軍の関係者などによりますと、沖縄に駐留するアメリカ軍トップのニコルソン中将は今回の事件を受けて哀悼の意を示す期間として、27日から30日間、日米地位協定の対象となるすべての軍人と軍属に外出や飲酒などを制限する新たな命令を出すことを決めました。
外出した際は午前0時までに基地の中へ戻ることを命じるほか、基地の外では飲酒やアルコールの購入、それにパーティーの開催も禁止します。また、基地の外に住む軍人と軍属以外は、基地の外での宿泊を認めないということで、ニコルソン中将は28日、記者会見して今回の命令などについて説明する予定です。
沖縄では今回の事件のあとも、今月22日、アメリカ海軍の3等兵曹が酒気帯び運転の疑いで逮捕されていて、沖縄県や政府が実効性のある再発防止策を強く求めるなか、綱紀粛正の徹底が図られるかどうか注目されます。