沖縄の自民国会議員 基地の県内移設容認

沖縄の自民国会議員 基地の県内移設容認
11月25日 12時12分 NHKニュース




沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設問題を巡って、県外移設を主張してきた沖縄県連所属の国会議員らが自民党の石破幹事長と会談し、「名護市辺野古への移設も含めてあらゆる可能性を排除しない」という認識で一致し、県内移設を容認する姿勢に転じました。

アメリカ軍普天間基地の移設問題で、沖縄県の仲井真知事は、政府が提出した名護市辺野古沿岸部の埋め立て申請を承認するかどうかを来月以降に判断する考えで、自民党執行部は、県外移設を掲げる沖縄県連に方針を見直すよう求めるなど、知事が承認しやすい環境の整備に取り組んでいます。
こうしたなか、自民党の石破幹事長は党本部で県外移設を主張してきた沖縄県連所属の國場幸之助衆議院議員比嘉奈津美衆議院議員らと会談し、「沖縄の議員は、県外移設を選挙の公約に掲げてきた経緯もあるが、普天間基地の一日も早い危険性の除去に向けては、名護市辺野古への移設が最も実現性が高い」と述べ、県内移設を容認するよう改めて求めました。
これに対し議員側は、「党本部の判断は重く受け止める」として、「名護市辺野古への移設も含めてあらゆる可能性を排除しない」という認識で一致し、県内移設を容認する姿勢に転じました。
國場氏や比嘉氏と共に、県外移設を主張してきた沖縄県連所属の宮崎政久衆議院議員も24日夜、名護市辺野古への移設を容認する考えを示しています。
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沖縄の自民国会議員「普天間基地の危険性除去するため」

國場幸之助衆議院議員は「石破幹事長には、『普天間基地の県外移設を掲げて当選した以上、公約は堅持する』と伝え、石破幹事長も『それでも構わない』と答えた。県外移設は沖縄県民との約束であり、今後も掲げていくことに変わりはない。ただ、普天間基地の危険性を除去するため、あらゆる可能性は排除できない」と述べました。
また比嘉奈津美衆議院議員は「石破幹事長から、名護市辺野古に移設しなければ普天間基地の固定化につながるという説明があった。私としては、基地が固定化すれば、今後、周辺で事故が起きる危険性もあり、県民の命を大事にすべきだと考えた。また、国益も考慮し、今回の決断に至った」と述べました。


仲井真知事「私がどうこう申し上げる話ではない」

政府が提出した名護市辺野古沿岸部の埋め立て申請を承認するかどうか来月以降に判断するとしている沖縄県の仲井真知事は、県庁で記者団に対し「国会議員の先生は、自分でしっかりした考えを持っているので、私がどうこう申し上げる話ではない」と述べました。
そのうえで、知事の判断に影響を与えるか問われたのに対し、「よく分からない」と述べました。


石破幹事長「日米合意実施のため辺野古埋め立ての承認求めていく」

自民党の石破幹事長は会見で「近年、厳しさを増す安全保障環境の中で、日本の平和を守ることと沖縄全体の負担を減らすこと、それに、普天間基地の危険性を1日も早く除去することの3つを満たすことは、国政を預かる責任政党として当然だ。今後、仲井真知事がどう考えるか言うべき立場にはないが、党としては、国会議員、県連と段階を踏んで行き、日米合意の着実な実施のため、辺野古埋め立てに向けて承認を求めていく」と述べました。