トリチウム最大値検出 福島第1原発

トリチウム最大値検出 福島第1原発
2013.10.8 12:10  産経




 東京電力福島第1原発の地上タンクから汚染水漏れが相次いでいる問題で、東電は8日、8月に汚染水約300トンが漏れた地上タンク近くの観測用井戸の地下水から、放射性物質トリチウムが1リットル当たり23万ベクレル検出されたと発表した。法定基準(1リットル当たり6万ベクレル)を大幅に上回っており、汚染水が漏れた「H4」と呼ばれるタンク群周辺では最高値となる。

 東電は「上昇した原因は不明」としているが、汚染水が拡散している可能性がある。同じ井戸では9月下旬、トリチウムが1リットル当たり19万ベクレル検出されてから低下傾向にあった。ストロンチウムなどベータ線を出す放射性物質は1リットル当たり250ベクレル検出された。