排水溝の放射能濃度上昇=除染作業の影響か−福島第1

排水溝の放射能濃度上昇=除染作業の影響か−福島第1



 東京電力福島第1原発の貯蔵タンクで放射能汚染水が漏れた問題で、東電は14日、タンク近くを流れる排水溝から13日採取した水で、ストロンチウムなどベータ線を出す放射性物質の濃度が上昇したと発表した。
 漏れた汚染水が流れ込んだとみられる跡が見つかった地点では1リットル当たり940ベクレルで、6日採取分と比べ8倍となった。その100メートル下流では同3000ベクレルとなり、12日採取分(同2400ベクレル)より上がった。
 排水溝では7日から、高圧洗浄機を使った排水溝の除染作業をしており、東電は「除染作業で事故の際に飛び散った周囲の放射性物質も集まった可能性がある」と説明している。(2013/09/14-14:39  時事通信


井戸水のトリチウム、15万ベクレルに 福島第一原発

2013/9/14 朝日新聞


 東京電力福島第一原発のタンクから汚染水が漏れた事故で、東電は14日、漏れたタンク付近の観測井戸で13日に採取した水から、放射性物質トリチウム三重水素)が1リットルあたり15万ベクレル検出されたと発表した。

 検出されたのは、タンク北側約20メートルの井戸の水。トリチウムの値は8日採取した水は4200ベクレルだったが、12日には13万ベクレルと上昇を続けている。東電は、漏れたタンクの汚染水に含まれていたトリチウムが土壌に染み込んだ可能性が高いとみて、汚染の広がりを調べている。