映画

ドキュメンタリー『私のはなし 部落のはなし』の複層的な「まなざし」と「語り」  大島 新

自ら作りだした「虚構」に基づく「部落差別」を、なぜ「私」たちは乗りこえられないのか ドキュメンタリー『私のはなし 部落のはなし』の複層的な「まなざし」と「語り」 大島 新 ドキュメンタリー監督・プロデューサー webronza.asahi.com ここ数年で唯一「…

「“尊厳死”の是非を問うつもりはない」──今、世界が注目する新鋭監督・早川千絵が描きたいもの。

「“尊厳死”の是非を問うつもりはない」──今、世界が注目する新鋭監督・早川千絵が描きたいもの。 高齢化が進み、75歳以上に生死の選択ができる制度が施行された近未来の日本という舞台設定の映画『PLAN 75』──生の意味を問うこの作品は、第75回カンヌ国際映…

日本映画、最高益でも働く人の6割は年収300万円未満...是枝監督ら共助目指し新団体

日本映画、最高益でも働く人の6割は年収300万円未満...是枝監督ら共助目指し新団体 2022/6/14 東京新聞 是枝裕和さんを含む映画監督らが14日、東京都内で会見し、映画業界全体の収益の一部を徴収して支援金として再分配する仏国立映画センター(CNC)を念頭…

『光のノスタルジア』 パトリシオ・グスマン

『光のノスタルジア』 パトリシオ・グスマン 宇宙の壮大さに比べたらチリの人々が抱える問題はちっぽけに見えるだろうでもテーブルの上に並べれば銀河と同じくらい大きい この映画を撮りながら過去を振り返りビー玉を見て少年時代のチリを思い出す あの頃は―…

佐々木史朗さん(83歳)-70年代、ATGの代表を務め、故・森田芳光監督ら作家性のある監督作をプロデュース。その後も中江裕司、李相日、西川美和、沖田修一を世に送り出し続けた名プロデューサー 2022-04-27 シネフィル編集部 @ cinefil編集部

[訃報] 佐々木史朗さん(83歳)-70年代、ATGの代表を務め、故・森田芳光監督ら作家性のある監督作をプロデュース。その後も中江裕司、李相日、西川美和、沖田修一を世に送り出し続けた名プロデューサー 2022-04-27 シネフィル編集部 @ cinefil編集部 故・佐…

【政界地獄耳】映画「牛久」に見る入管の実態

【政界地獄耳】映画「牛久」に見る入管の実態2022年2月1日10時17分 日刊スポーツ ★「牛久」をご存じだろうか。もちろん茨城県牛久市であるのだが、今回はその牛久にある、全国に17カ所ある東日本入国管理センターを描いたドキュメンタリー映画のタイトルだ。…

「ドライブ・マイ・カー」が受賞 G・グローブの非英語映画賞―日本作品62年ぶり

「ドライブ・マイ・カー」が受賞 G・グローブの非英語映画賞―日本作品62年ぶり 2022/1/10 【ロサンゼルス時事】米アカデミー賞の前哨戦となる第79回ゴールデン・グローブ賞(ハリウッド外国人記者協会主催)の各賞が9日(日本時間10日)発表され、濱…

ローマの高校生たちのチネマ・アメリカ占拠から10年、チネマ・トロイージの奇跡

高校生たちのチネマ・アメリカ占拠から10年、チネマ・トロイージの奇跡 | Passione - Part 2 ローマの高校生たちのチネマ・アメリカ占拠から10年、チネマ・トロイージの奇跡 2021年11月18日 CinemaCulturaCultura popolareDeep RomaOccupazione チネマ・アメ…

映画「水俣曼荼羅」が記録した甚大な人災のその後

映画「水俣曼荼羅」が記録した甚大な人災のその後瀬戸内 千代2021年11月26日 原一男監督の映画「水俣曼荼羅」が11月27日に公開される。高度経済成長期の日本で発生した公害問題がいまだに終わっていないことを示す3部作、計6時間12分のドキュメンタリーであ…

チーズ と うじ虫

チーズ と うじ虫The Cheese and the Worms加藤治代日本2005日本語中国語字幕カラー98分 余命幾ばくもない母と高齢の祖母とある小さな田舎の町で暮らす監督。澄んだカメラアイが写し出す母の闘病風景、すぐ隣に住む兄家族たちとの何気ない日々の交歓。散りば…

ボストン市庁舎

ボストン市庁舎City Hall監督:フレデリック・ワイズマン アメリカ/2020/274分 アメリカを徹底して観察し続けるワイズマン監督の新作。ホームレスの人々への支援から同性婚の承認までボストン市庁の多面的な活動にカメラを向け、民主主義の理念と実践を映…

映画『名もなき生涯』

映画『名もなき生涯』 『名もなき生涯』(2019年 テレンス・マリック)が、2020年の2月、日本で公開された。コロナがはやり始めたころだ。 第二次世界大戦時のオーストリア。ヒトラーへの忠誠を拒絶し、その信念を貫き通した一人の農夫の物語である。 彼の名…

『狼をさがして』

『狼をさがして』 1970年代半ばに連続企業爆破事件を起こしたテロリスト集団「東アジア反日武装戦線」を追ったドキュメンタリー。1974年8月30日、東京・丸の内の三菱重工本社ビルで時限爆弾が爆発し、8人が死亡、約380人が重軽傷を負った。1カ月後、「東アジ…

MINAMATA~ユージン・スミスの遺志~【テレメンタリー2020】

MINAMATA~ユージン・スミスの遺志~【テレメンタリー2020】 www.youtube.com その死から40年余り。水俣病の惨禍を世界に伝えた写真家ユージン・スミスに今再び、脚光が当てられようとしている。終わらない戦いが続く水俣病。俳優ジョニー・デップは自ら、…

女相撲×アナキスト 『菊とギロチン』に見る瀬々敬久の反骨

女相撲×アナキスト 『菊とギロチン』に見る瀬々敬久の反骨 2021/2/26 森達也 私的邦画論 www.newsweekjapan.jp ILLUSTRATION BY NATSUCO MOON FOR NEWSWEEK JAPAN <時代と国家と良識にあらがい、自由を希求する──瀬々の志を体現する女たちとテロリスト集団…

過激な人が消えた社会 「ゆきゆきて、神軍」からの変容

過激な人が消えた社会 「ゆきゆきて、神軍」からの変容 2021/2/16 朝日新聞 映画監督の原一男さんが水俣病と闘う人々を追った「水俣曼荼羅(まんだら)」が今年、公開される。型破りの「過激な人」を主人公にしたドキュメンタリーで知られる監督だが、近年は…

「日本は平和でなく戦争の側に立つのか」 映画「シャドー・ディール 武器ビジネスの闇」原作者と監督インタビュー 望月衣塑子 2021年2月10日

「日本は平和でなく戦争の側に立つのか」 映画「シャドー・ディール 武器ビジネスの闇」原作者と監督インタビュー 望月衣塑子 2021年2月10日東京新聞 「テロとの戦い」や「正義」を掲げて世界で繰り返される戦争が、権力者と軍事企業、武器商人らとの武器取…

 声上げた“おかか”たち 女性のたたかい現代に 映画「大コメ騒動」 本木克英監督

声上げた“おかか”たち 女性のたたかい現代に 映画「大コメ騒動」 本木克英監督2021-01-09 もとき・かつひで 映画監督。1963年生まれ。松竹に入社し98年、「てなもんや商社」で監督デビュー。監督作「超高速!参勤交代」(ブルーリボン作品賞)、「空飛…

「Lonely Deaths」 伊藤詩織 日本の孤独死問題をテーマに、特殊清掃員を追ったドキュメンタリー

初監督作品「Lonely Deaths」日本の孤独死問題をテーマに、特殊清掃員を追ったドキュメンタリー。国際的メディアコンクールNew York Festivalsの社会問題枠で銀賞受賞。 https://www.youtube.com/watch?time_continue=2717&v=TKNnUu1sFdk&feature=emb_title …

『光のノスタルジア』 パトリシオ・グスマン

『光のノスタルジア』 パトリシオ・グスマン 宇宙の壮大さに比べたらチリの人々が抱える問題はちっぽけに見えるだろうでもテーブルの上に並べれば銀河と同じくらい大きい この映画を撮りながら過去を振り返りビー玉を見て少年時代のチリを思い出す あの頃は―…

「風と共に去りぬ」配信停止 黒人差別問題で米動画大手

「風と共に去りぬ」配信停止 黒人差別問題で米動画大手 2020/6/11 日本経済新聞 【シリコンバレー=佐藤浩実】米ワーナーメディアが10日までに、動画配信サービス「HBOマックス」で映画「風と共に去りぬ」の配信を停止したことがわかった。警官による黒人暴行…

映画は戦争を止められるか? 大林宣彦監督が新作語る

映画は戦争を止められるか? 大林宣彦監督が新作語る 残酷さ鮮明に描く 「皆さんに意識されていなかったが、僕は原爆投下について6回か7回、映画で描いている。今度は(米軍のB29爆撃機)エノラ・ゲイから原爆が広島に落ち、主人公たちが殺されてしまうこと…

(評・映画)「娘は戦場で生まれた」 砲火の町、作品自体が奇跡

(評・映画)「娘は戦場で生まれた」 砲火の町、作品自体が奇跡2020/2/28 朝日新聞 すぐに記憶から消え去る映画もあれば、棘(とげ)のように胸に刺さり抜けない映画もある。本作は後者。見る者の心は無傷でいられない。戦火のシリアにとどまり死の恐怖と生…

追悼 松田政男

「飢えた子供と渇いた私」(『薔薇と無名者』1970年 芳賀書店) 松田政男 飢えた子供の前で文学に何ができるだろう、と言ったサルトルに対して、秋山駿が「その問いは、文学を指差して飢えた子供がするべきなのだ。……飢えた子を材料にしながら、飢えた当の子…

Fukushima50ーはどう見ればいいか?=よく出来ているが、誘導されてしまう危険性

Fukushima50ーはどう見ればいいか?=よく出来ているが、誘導されてしまう危険性 原発事故の悲劇を描いた映画「朝日のあたる家」監督日記 2020/3/6 太田隆文 cinemacinema.blog.ss-blog.jp 以前に原発事故の映画を作った者として、とても興味があった。映画…

蓮實重彦氏、是枝裕和監督が絶賛 フレディ・M・ムーラー監督が語る「マウンテン・トリロジー」 2020年2月22日

蓮實重彦氏、是枝裕和監督が絶賛 フレディ・M・ムーラー監督が語る「マウンテン・トリロジー」2020年2月22日 eiga.com 2月22日から開催されるフレディ・M・ムーラーの特集上映「マウンテン・トリロジー」。ヌーボー・シネマ・スイスの旗手として知られる名匠…

【全文訳】アカデミー賞2020ホアキン・フェニックスの痛烈な主演男優賞受賞スピーチ

【全文訳】アカデミー賞2020ホアキン・フェニックスの痛烈な主演男優賞受賞スピーチhttps://www.elle.com/jp/culture/celebgossip/a30846239/2020-92nd-academy-awards-joaquin-phoenix-best-actor-speech-so-touching-200210/?fbclid=IwAR3Qxwv9Pcvs7Cd3k_1…

『娘は戦場で生まれた』

『娘は戦場で生まれた』(For Sama) ワアド・アル=カデブとエドワード・ワッツ(英語版)監督による2019年のドキュメンタリー映画である。 ジャーナリストに憧れる学生ワアドは、デモ運動への参加をきっかけにスマホでの撮影を始める。しかし、平和を願う…

森達也監督に聞く『i -新聞記者ドキュメント-』であぶり出した“忖度の正体”

森達也監督に聞く『i -新聞記者ドキュメント-』であぶり出した“忖度の正体”12/23(月) 10:40配信 1999年の『放送禁止歌』で、森はテレビやラジオで一部の曲が「放送禁止」とされている状況を探った。そのオチはなんとも拍子抜けするのと同時に、日本的なヤバ…

『死霊魂』(2018 中国 王兵 495分)

『死霊魂』(2018 中国 王兵 495分) 関川宗秀 王兵は現代の語り部だろうか。「かつて、こんなことがあった…」と語る老人たちの言葉は神話のようだった。 人が死ぬのは午前3時ごろ…、夜の空気と昼の空気が入れ替わるとき…、飢えで骨と皮だけの囚人たちは…